幼い子どもと二人きりで、福岡ー大分間を電車移動…
「おむつ台はあるかな?」「どこの座席を予約するといいの?」
そんなふうに、いろいろと不安になってしまうママも多いのではないでしょうか。
私もそのひとりでしたが、事前に座席の位置や車両の設備を調べておけば、
いざという時に慌てずに対処できることがわかりました。
この記事では、乳幼児連れで特急ソニックに乗るときに押さえておきたいポイントを紹介します。
特急ソニックを選ぶ理由
幼い子どもと2人きりで福岡〜大分間を移動する手段はいくつかありますが、
バスや車では、ぐずったときやおむつ交換が必要な際にすぐに対処するのが難しいことも。
新幹線という選択肢もありますが、福岡〜大分間では乗り換えが必要なうえ、運賃も高くなりがちです。
その点、特急ソニックは2時間弱で博多から大分まで移動でき、
赤ちゃんや幼い子どもが泣いても、すぐにデッキであやすこともできます。
また、多目的トイレのベビーベッドやマルチスペースなど乳幼児連れでも使える設備があることも嬉しいポイントです。
ソニックには青と白がある
特急ソニックには、「青いソニック(883系)」と「白いソニック(885系)」という2種類の車両があります。
どちらも同じ「ソニック」ですが、車内の座席配置や設備の位置が少しずつ異なるため、事前にどちらのタイプかを把握しておくといいでしょう。
では、乗る前にソニックが「青」か「白」かはどうすれば分かるのでしょうか?
方法は主に2つあります。
■ 方法① 予約画面の座席表で判別する
JR九州インターネット列車予約サイトでは、座席配置図(シートマップ)から指定席を選択する際に車両数が表示されます。
この車両数から「青か白か」をおおよそ判断できます。
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7両編成は 青いソニック(883系)
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6両編成は 白いソニック(885系)
■ 方法② 時刻表で調べる
JR九州の公式サイトの時刻表ページでも確認できます。
乗車予定の列車詳細情報を開いて、「他の列車情報の表示」をクリックすると、列車番号や列車設備の情報が表示されます。
ここで、列車設備の欄に【「白いソニック」で運転】の記載があると白いソニック、
特に記載がない場合は青いソニックです。

白いソニック列車情報

青いソニックの列車情報
子連れにおすすめの座席は?
青いソニックの設備
1号車の先頭はグリーン車のスペース、後方は普通指定席があり、多目的トイレ(ベビーベッド)はその間のデッキに設けられています。
そのため指定席は1号車の座席がおすすめですが、1号車の座席は少ないので場合によっては2号車を予約するといいでしょう。
また、1号車には1人掛け座席があります。
座席数が少なく、車いす利用者優先座席ではありますが一般の方でも予約できます。
2号車の前方(1号車より)のデッキには、マルチスペースもあり常に開放されているため自由に利用することができます。小さな子どもが喜んで使いそうなベンチがあります。

青いソニックマルチスペース
扉は透明で、内側のブラインドを下げれば授乳スペースとしても利用可能とのことですが、個人的にはプライバシーが守られるのか不安に感じたため、利用したいとは思えませんでした。
また、ブラインドの下げ方がわからなかった(ブラインド自体が見つからなかった)ので車掌さんに声をかける必要がありそうです。(古い設備なので、車両によって条件が違うのかもしれません。)
白いソニックの設備
1号車と2号車の間のデッキ(2号車前方)に多目的トイレとマルチスペースがあります。
ネット予約の座席配置図(シートマップ)でも多目的トイレの位置を確認できるようになっています。
そのため、多目的トイレにアクセスしやすい1号車か2号車の指定席を予約するのがおすすめです。
マルチスペースはブラインドが閉じられた状態で、利用する際は車掌さんに声をかける必要があります。中は木製のベンチがありました。こちらも扉に鍵をかけられるタイプではないので、個人的には使うのに抵抗があります。(実際利用していません)
また、白いソニックの場合、1人掛け座席は2号車にあります。
多目的トイレのベビーベッド(おむつ台)
どちらのソニックも多目的トイレの便器の上部にべビーベッドが設置されています。壁から引き出して使うタイプです。
こちらは青いソニックのベビーベッド、
こちらは白いソニックのベビーベッドです。
お得に予約する方法
ソニックは、JR九州インターネット列車予約サイトから予約しましょう。
「九州ネットきっぷ」であれば、指定席も自由席と同じ値段で予約が可能です。
たとえば、博多~大分間の場合、「九州ネットきっぷ」なら自由席・指定席どちらも3,500円で利用可能です。
さらに、3日前までの「九州ネット早特3」を利用すれば、指定席がさらにお得な2,950円で購入できます。駅の窓口ではこの価格で買えないため、ネット予約を活用するのが断然お得です。
お得に快適に移動したい方は、ネット予約の活用をおすすめします。
実際乗ってみてどうだった?
私は生後1か月の赤ちゃんと実際に青いソニック、白いソニックどちらにも乗車してみました。抱っこひもで抱えての乗車です。
実際に乗ってみて感じたのは、「実際、ベビーベッド(おむつ台)を使うことはほとんどなさそうだな」ということです。
こちらのソニック、どうやら振り子式という制御の列車で、カーブも早いスピードで進める一方でなかなか揺れる列車です。立ち上がって歩くのも危ないほどです。
赤ちゃんはこの揺れのおかげで乗車中ぐっすりと寝ており、仮にベビーベッドを使用することになっても走行中の揺れる車内の中でおむつを交換するのはかなりハードルが高そうだと感じました。
しかし、万が一おむつ替えが必要になったとき安全に移動するためにも、やはり近くの座席を予約するのがおすすめです。
ベビーカーはどこに置く?
ベビーカーを列車内に持ち込む際には、折りたたんで各車両に設置されている荷物置き場に置くといいでしょう。
停車駅も短く車内が揺れるため、ベビーカーで乗り込んだ後に赤ちゃんをベビーカーから降ろそうとするのは危ないです。畳んだ状態で乗降することをおすすめします。
車両の中の後方座席を予約して、座席の背もたれ背面に置こうと考えていらっしゃる方もいるかもしれません。
ここで注意していただきたいのは、ソニックは小倉で走行方向が逆向きに変わることにより座席の向きを変える必要があるということです。初めて乗る方には戸惑うかもしれません。
事前にアナウンスも流れますので慌てず対処しましょう。
まとめ
今回の記事では、赤ちゃんや幼い子どもと安心して乗れるような座席の選び方をご紹介しました。
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青いソニック(883系)なら1号車の普通指定席(通路側または1人掛け座席)
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白いソニック(885系)なら1号車か2号車の普通指定席(通路側または2号車の1人掛け座席)
これらの座席は、どちらも多目的トイレへの移動がスムーズで、小さなお子さんと一緒に移動するときにおすすめです。
また、授乳は事前に済ませておき、車内でする必要がないよう調整したほうがよさそうです。
今回グリーン車については詳しく触れませんでしたが、青いソニックのグリーン車(1号車)には前方に展望スペース(パノラマキャビン)があり、子どもが喜ぶこと間違いなしの空間です。
子どもとの旅を楽しむという目的であれば、青いソニックのグリーン車を選ぶのもいいかもしれませんね。
この記事が、子どもとの電車旅を少しでも安心・快適にするためのヒントになれば幸いです。
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